2018年 06月 24日
新虹(あらぬーじ)です。
はいさい! 新虹(あらぬーじ)です。
今回のブログを担当させて頂きますSです。
プレリュードは音楽祭ということで、曲の紹介をさせていただきます。
前回紹介した(6月11日)の『いちゅび小節』に続いて、今回、紹介させて頂くのは『固み節(かたみぶし)』という曲です。
まずは歌詞をそのまま記載させて頂きますね。
※本来は4番まである曲なのですが、あらぬーじの演舞では1番と3番を使用します。
1番
『さてむめでたや 此(く)ぬ御代(みゆ) に
さぁ 祝いぬ 限りねらん(限りねさみ)
遊ぶ楽しむ エースリ
さぁ 祝いぬ 限りねらん(限りねさみ)
遊ぶ楽しむ エースリ
我んや 形見呉(く)いら 千才迄(ちとしまでぃ)ん』
3番
『無蔵(むずん)とぅ我んとぅや 元(むとぅ)ゆりぬ
さぁ 契りぬ 深さあたん(深さあむね)』
遊ぶ楽しむ エースリ
我んや 形見呉いら 千才迄ん』
なんとなくですが意味はわかるような気はしますでしょうか。現代語に近いかもしれませんね。
4番まで含めた曲の全体の意味を紹介します。
曲のコンセプトが伝わりやすいように少し順番も変えました。
『ああ、めでたい、なんとめでたい日だろうか。
祝っても祝っても限りがないほどだ。
あなたとわたしは前世からの深い契りで結ばれていたのだ。
あなたと一緒に年を重ねたい。
百年先までこの気持が変わりませんように。
あなたに私の形見をあげよう。
千年先まで私の気持ちが残るように』
…なんかすごいですよね(^_^;)
前世から始まって、現世、そして死後、1000年先まで
二人の絆が続きますようにと願った曲です。
そういえばこの歌詞の感じ、どこかで・・・?と思ったのですが、
沖縄を代表する工芸品に「ミンサー織り」というものがあります。
柄をみれば、「あれか!」と誰もが思う有名な柄です。
その柄の模様には「いつ(五つ)の世(四つ)までも、末永く」という思いが込められているそうです。
また、auのCMで有名な『海の声』の歌詞にも「たとえ僕がおじいさんになっても、ここで歌ってる、君だけを想って」
というのもあります。
「ずっとあなたを愛しています」という気持ちを壮大な時間軸をもって、かつ率直に伝えるのが
沖縄の詩の特徴なのかもしれません。
もしそうなら『固み節』の歌詞は、まさにそれそのものです。
たった数行の文章で、過去と未来、時間の永遠さと自分の想いを伝えているのもすごいのですが、同時に、今、現在の、この瞬間しかない人生の喜びや、本人たちや、周りの人たちの笑顔とかが、
みずみずしさを伴って感じられたりもして、その歌詞の精妙さに驚いたりもします。
『固み節』には幸せしかない。
さて、幸せとめでたさ全開の『固み節』ですが、これが実は演者泣かせの曲というか、
初心者にとってはひとつの山場の演目でもあります。
一番と二番で異なる動き、日本舞踊的な動きや、平敷屋エイサー(古典エイサー)的なモチーフ、
渋くて決まればめちゃくちゃかっこいいんですが、外しやすく外したらめっちゃ目立ってしまう曲です。
とりあえず曲の入りは外さないようにしないと・・・前奏中にドキドキする曲です。
たぶんみんなドキドキしてると思う。
とりあえず最初の目標となる曲、『固み節』の紹介でした。
『固み節』の紹介は以上です。
…と、今度は自分の事を。少しだけ自分語り。
ブログを担当するのは去年に続いて2度目。つまり2年目。
1年続けられました。
このタイミングで、自分が入団したときの気持ちを振り返っています。
人前で踊ることとか、大きな声を出すとか、チームでなんかするとか…。
自分の人生にはかけ離れたことで、避けていた部分ではあったんだけど、
プレリュードで勇壮なエイサーの演舞を観たとき、なんというか、帰り道に
(今の自分に必要なこと、ほとんど入ってるから、勉強させてもらったほうがいい)
って気持ちになったんですよね。
1年続けて、「めっちゃ緊張するw」から、とりあえず踊れるようになって。身体もうごいてくれて。
一言で「成長した」とかいうととたんに陳腐になってしまうのだけれど。
語彙力のなさがくやしい。
受け取ったものが多すぎて、どう返していいのか途方にくれるほどだ。
エイサーだけじゃないんすよね。
本番で覚えたこと、教えてもらったことを出し惜しみしないとか、それができなかったら、せめて楽しんで踊る、
そういうことで返していけたらいいなぁ。
最後に、去年と同じ言葉になってしまいますが、
練習して踊りがうまくなっていくのは嬉しいです。
それで、もし幸運にも、それを観た人が楽しい気分にでもなってもらえたりしたら、
嬉しい気分にさせることができたとしたならば、それは最高に幸せなことなんだと思います。
でもそれって、新虹だけでなく、楽器でも歌でも、全部の団体に参加してる人に言えることですよね。
自分にもそういうものが手に入ったこと、それがとても嬉しかったりします。
長くなってしまいました! 最後まで読んで頂きありがとうございます。
それでは、6月30日(土) 中野ゼロで集まりましょう。
by preludemusic
| 2018-06-24 20:31
| 参加団体から