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弦楽合奏団 アンサンブル・ディベルティメント曲目紹介

皆様こんにちは。弦楽合奏団アンサンブル・ディベルティメントです。

弦楽合奏ってなに?という方、無理もありません。1970年代にバロック音楽ブームがあり「イ・ムジチ合奏団」の録音したヴィヴァルディの「四季」がクラシック音楽のレコードとしては驚異的
なセールスを達成した頃は、もう少し知名度があったですけどね~。ざっと言えばヴァイオリン2部
とヴィオラ、チェロ、コントラバスによる合奏です。

最初にまず団員募集のお知らせから。当団ではいつでも入団歓迎です。ビアンの方も歓迎です。特にヴァイオリン・ヴィオラを演奏される方!!お待ちしております。
(台所事情あからさまね~)
e-mial:office@divertimento.jpまで。

さて、今回演奏する曲目のご紹介しますね。

作曲者のピーター・ウォーロックは実は・・・偽名です。ヤバイんです。
正体はイギリスの音楽評論家フィリップ・アーノルド・ヘゼルタイン(1894-1930)36歳で亡くなってます。最後の数年はかなり酒癖はわるく警察のご厄介になったこともあるとか。

ユダヤ系の人ですが、ケルト文化に興味があったらしくコーンウォール語、ウェールズ語、アイルランド語、マン島語、ブルトン語を学んだとのこと。

カプリオール組曲は彼のもっともよく知られた小品といわれています。
(ここからの内容は、今回指揮をしてくださる、とおる先生がご自分で調べて、プリント資料まで配布してくださったものの引き写しがほとんどです。とおる先生ありがとうございました)

組曲の構成と曲種は1589年にラングルの僧侶であったジュアン・タブロがトワノ・アルボの名で出版したダンスを取り扱った本(「オルケゾグラフィ」)に基づいています。この本は16世紀のダンスの実際についての資料としても貴重で曲の楽譜と踊り方も記載されています。とりあげられているダンスは21曲。

本の内容は、カプリオールと名乗るダンスの技術には未熟な貴族の若者が、昔 数学(!)を教えてもらったアルボ先生を訪ねて「社交界でうまく立ち回れない。舌がもつれるし臆病でほとんどデクノボーに見られている。フェンシングやポームといったスポーツで男とは仲良くなったのだが、ダンスの知識がないために女性と近づきになれない。」と嘆くところから始まります。それに応えてアルボ先生がダンスの手ほどきをしていくというストーリーです。

このアルボ先生が癖もので、ダンスは「恋人たちが健康で手足が健全であるかどうかを明らかにするために行われる」だ、「姿かたちがよいかどうか」「腐った肉のような悪臭を放っていないかどうか」を確かめるためにも行われるのだと言い放ちます。

まあ、ねえ・・・。もてないのはダンスのせい?アンタの性格がわるいんじゃないの?と言いたくもなりますが、20世紀の日本でも、団塊の世代のサラリーマンたちは若いころ結構な数の人が社交ダンスを習っていたらしい(私の会社の先輩はそうでした)ことを考えると、やはりダンスって大事かも。(私がいまだにシングルなのもクラブにいかなかったから、とうそぶく)

今回はこの組曲から抜粋で4曲演奏します。お楽しみに!
by preludemusic | 2014-07-01 08:00