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歌に感動するって、何でしょうね??

新宿男声合唱団で~す。

歌に感動するって、何でしょうね??
Sing out! Tokyoさんが先週ご報告された曲、「僕が守る」を聞いて、思わず涙腺がゆるみました。

♪生きる理由がわからないというなら
 その理由を僕があげよう
 君がいなくなると僕は困る
 だからそこにいてほしい


銀色夏生さんの詩だそうで。懐かしいなぁ~。中学時代に大好きでした、銀色夏生さん。彼女の詩は一部の人からは ペらっぺら と評されることがままあります。でも今のようなTwitterだったり個人が自由に公衆に発信する機会のなかったあの頃、日常でふと見つけたキラキラした想いごとを、爽やかな写真と共にまとめ上げていくことをずっとしてきた、ということがとても素敵なことだと思います。ありきたりなこと、理論だてて表せない心のしこり等々…彼女の一つ一つのささやきが、当時の僕には共感を持って染み込んできたものでした。
そんな時代も遥か遠く、慌ただしい日常の中で、それでも合唱団の活動を通して、素敵な曲たちに出会い向き合っていく。

平安時代のつぶやきさんといえば、清少納言。昨年、また私たちにとって新たな曲との出会いとなりました。我が団がお世話になっているピアニストさんが、
男声合唱とピアノのための「枕草紙の五つの段」
を書き下ろしてくださり、今年の演奏会で無事初演しました。
枕草子の文言はそのままに、きらびやかなピアノの調べと共に、お洒落かつ技巧を凝らした、もう歌い手泣かせの現代曲でした。四曲名なんて、しちりきがうねるような、調判別つかない難曲で、あたいちゃんと当日正しく歌えてたのかしらと、夢心地ですww
作曲家さんから直接指導を受けるということは、実にスリリングなことですね。曲の作られた意図をダイレクトに教えてもらえる楽しさ、それを表現せねばというプレッシャー。。


ここのユニゾンハミングはハーバルエッセンスのように、ぷはぁ~快感☆ってかんじで~

去年の男のことを想って、ちょっとアンニュイに~

はい、でも気位の高い女だからすぐに男のこと忘れてインテンポ~

…市井のおかまの私たちに、宮廷の女たちのつぶやきがどれだけ表現できたか分かりませんが、まぁ、女の世界、どこも同じよね(?!)最後まではらはらしつつも半年以上向き合った大切な曲、今ではしっかり頭に、心に刻み込まれています。
プレリュードでは、一曲め、「春はあけぼの」をお送りします。

何だかんだ、やっぱり即物的な生きる意味が欲しい、新宿男声ちびすけでした☆
by preludemusic | 2011-07-08 00:14